エコネットくぬぎ山

くぬぎ山の雑木林保全のために活動する環境団体です。ボランティア参加者を募っています。

くぬぎ山コンサート報告

 報告が遅れましたが、去る11月14日(日)、くぬぎ山の私たちがここ数年手入れを進めている農家の雑木林を会場にして、恒例の雑木林コンサートを行いました。
 当日は幸い好天と温かい日差しに恵まれて、紅葉したコナラやクヌギの枯葉が舞い落ちる、最高の雑木林日和の中で、総勢80数名の参加で、南米産のフォルクローレのバンド演奏を楽しみました。
出演は、男女5名のフォルクローレバンド「イラ・イ・アルカ」(依頼あるか?)のダジャレではなく、「先に行く者と後に続く者」という意味のグループ、演奏もトークも楽しくて、参加者全員から終始笑いが絶えない愉快で楽しいコンサートの様子でした。

 スタッフや出演者は、皆さんよりもはやく、10時頃には現地に集まり、会場設営と最後の準備に追われました。皆さんが何よりの驚いたのは、会のメンバーHさんが作った造形的なステージ、雑木林にある素材を組み合わせて、素敵なステージが組み立てられていました。

 12時を回った頃から参加者が集まりはじめ、開演の1時前に70名近くが、メンバーが用意した丸太などの客席に思い思いの敷物を敷いて座り、鑑賞の用意が整いました。そして始まったのが、南米の民族楽器ケーナを主体にした何とも懐かしい感じするフォルクローレの演奏でした。
 誰もが知っている「コンドルは飛んでゆく」を皮切りに、マカロニウエスタンのテーマ音楽を織り込んだりして、哀愁を帯びた曲が次々を演奏されていきました。雑木林の木々に反響し合うのか、音の響きは会場全体に柔らかく拡がり、林に吸われて音が痩せてしまうようなことは全くありませんでした。演奏する者と聴く者が一体となって楽しめる良いコンサートの雰囲気が出来上がりました。


 休憩時間は、会のメンバーが調べて作りあげたペルーのお菓子と紅茶によるティータイムとなり、エコネットの野菜を即売したり、会に関係する書籍を販売したりの、寛いだ時間となりました。

 後半のステージは、気分転換してバンドは衣装を換え、珍しい南米の楽器を紹介したりしながら、踊り出したくなるようなリズミカルな曲を、会場の手拍子にのって次々と演奏して、集まったみんなを楽しませてくれました。
 2時間程度のコンサートの時間があっという間に過ぎてしまいました。全体を通して、今回のバンドが演奏してくれたフォルクローレは、一人がステージで歌うような曲ではなく、集まった人と人との距離が温かくほぐれてくるような寛ぎを誘い出すような音楽だったと思います。雑木林が秋のぬくもりの中で優しい寛ぎに満たされたとても良いコンサートのなったと思いました。
 このようなコンサートが手入れの済んだ雑木林で今後も続けて欲しいと言う声が参加者から出ていました。